金縛りと幽体離脱について

職場の同僚に「金縛りはそもそも夢の中で無意識に起こっているもの。金縛り=夢だと理解できれば、金縛りになるのも解除も自分の意識下でコントロールできる」と教えてくれた強者の女性がいる。年齢的には私の姪っ子くらいになるのかな。綺麗なお嬢さんだがキャラ的には「鬼滅の刃」の富岡義勇みたいな感じでどこか少年っぽい。
彼女はスピリチュアルとか占いとかそういった類いには関心がないようなので、余計興味深く身近に感じた。
彼女の話を私的な見解で解説するなら、「夢」である「金縛り」は自らの意思で引き起こせて解除できる。そして「夢」は別次元への入口で、夢の世界では感触や匂いや味覚などの五感も機能している。しかし五感が普通に機能するのでリアルな体験ではあれど、あくまでも「夢」なので「現実」ではない。いわばパラレルワールドへの扉が金縛りというわけだ。
「夢」の中で自分が会いたい人とも会える。リアルに会話もできるし、食事したり、手を繋いだり、現実に普通にできることは全てリアルにできるという。言うなれば「幽体離脱」だ。
これが日常で普通にできたらもはやパスワーキング上級者ではないか。
しかし中世ではこれがタロットの基本トレーニングだったというのだから、タロットは本当に奥が深い。
彼女曰く、幽体離脱できるようになるためには「まず金縛りにあう事から始めると良い」らしい。
金縛りにあうのはそのタイミングが分かるようになるらしいので、あ~もうすぐ眠りに落ちるな~というところまで意識を保ち、金縛りが始まったら自分で意識をしっかりコントロールして、見たいものを見る、会いたい人に会いにいく。しかし、自分が見たいものや望んだものばかりが登場するわけではない。
別次元でまでも会いたくない人物とは遭遇したくないが、そんなことは幽体離脱という壮大なスケールの中ではノミのウンコぐらい小さい事なのであろう。

 

私は持病が原因で30代の時に救急車で集中治療室に3度運ばれている。その中で最初にICUで目を覚ました時はドクターに「あと30分発見が遅れていたら確実に手遅れになっていました」と言われた。
あの時、もし生死の狭間にいたのなら。。。
その時、自分の意識は全くなく妹の私の名前を呼ぶ声が何度も聞こえた。妹の声を聞いて意識が戻ったような感覚になり、真っ暗闇だけどここはどこだ?となり、もう1度妹に名前を呼ばれて目が覚めたのだ。今思えば、あまりの恐怖や肉体的苦痛体験の中では、自分を保護するために意識は異なる世界に離脱していくことがあるらしいが、、、。
もし、あれが冥界の入口だったのなら、本当に「無」だった。真っ暗闇で音もしないし光もない、あれが自分の人生で体験した本当の「無」だった。
あの状態は私の肉体は危篤だったのだが、自宅で意識を失った時からの記憶はないので妹の声が聞こえてはいるが意識が戻っていない時(集中治療室のベッドの上)は何故ここが暗闇で自分に何が行っているか全くわからなかった。よく霊現象で「死者が自分が死んだことに気がついていない」という記事を読んだことがあるが(これは寺の住職である私のパートナーに教えてもらうことが多い)、あの時の自分はまさにそんな感じだった。五感がないので「無」だからだ。
自分の肉体と意識が離れていたということになるが、これは感覚的には普段寝ている時と大差ないという感じだ。夢を見ているのかなあ、という感覚に近かった。
目が覚めて意識が戻ってから、自分は自宅で意識を失い約2日間晩昏睡状態だったと聞かされた。しかしその2日間私の意識はどこに行っていたのか全然分からない。しかし目を覚ます直前に肉体に戻ってきた感じだった。

今思えばあの時の体験を都合の良い考え方で捉えたなら、、、。
私はその後約3か月間の入院生活を送るのだが、その時に1番タロットを真剣に勉強した。当時は今のようにスマホやネットはなく簡単に誰もが情報を引き出せる時代ではなかったから、信じられるのは自分が占った内容と結果のみ。「現実が真実」という事である。人間としても易者としても無知で相当の身の程知らずだったから、そんな時に幽体離脱など成功させていたら、、、考えただけでも恐ろしい。間違いなく今のようにタロットに真摯に向き合うことはなかっただろう。私の先祖がそうゆう方向性にいかないように押しとどめてくれたのかもしれない。あれは何十年と長らく地味にタロットに向き合うきっかけになった第一歩で、死と裏返しに得た生涯の課題であったと思う。
人間は「無」の世界では、本当に独りきり(自分の意識のみ)。誰もいないし、音も光も何もない。肉体と切り離されているから五感もない。しかし独りきり(意識のみ)でも負の感情に支配されず穏やかでいられれば(何かに充たされて幸福感を感じていれば)独りでもやっていけるだろう。

自分の意識を全集中させるのはタロットでかなり鍛えているはずだと思うけど、自分自身への意識はまだまだ修行が足りないので日々研鑽していきたい。
仮に自在に幽体離脱できたとしたら、祖父と一緒に乗馬したい。 
祖父に陸軍仕込みの手綱捌きをしっかり教えてもらいたい。
騎乗する時(鞍から降りる時は特に)にいつも感じる不安感はもしかしたら祖父のものかもしれない。

明日は西の京都に向かう。今日明日は電話鑑定は受付していませんのでご了承お願いします。

 

皆さん、良い週末を!

 

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