オリンピックが始まった#2

昨日はソフトボール、サッカー男子、、初戦白星を獲得して幸先の良いスタートとなった。
上村由岐子選手も誕生日に白星を獲得できたのも神の采配としか思えない。
団体スポーツに対する評価や考え方は国民性がそのまま表れると思う。
毎年ブラジルに通っていて所属していたサンバチームはサンパウロの名門コリンチャンスだったので、自分のいた環境は『サッカーの為に生きている人達』ばかりだった。
そういう環境下となると、彼らの勝敗への執着や拘りはもはや尋常ではない。重要な場面でゴールを外したり許したりしたら、空港や自宅前で待ち伏せされて殺されてしまうような危険もはらんでいるのだ。
だからサンバダンサー時代は日本がベスト8敗退しても『感動をありがとう』と言えてしまうぐらいでは生ぬるいし、農耕民族の我ら日本人が狩猟民族のスポーツで王座に座るということは不可能だと思っていた。そう、プレーする側も命がけだが、応援する側もゲームに間に合う仕事に就いたり、車やバイクを売って遠征観戦の旅費を作ったり人生を賭けている。
『俺が応援してるから必ず勝てる』
と情熱や本気度がまるで違うのだ。
しかし、我々日本人は『結果だけではなく過程も大切にする』という民族で、勝つことだけが全てではないということを理解できる精神性を持っているのだと思う。
今回世界中でコロナ蔓延という最悪の状況下で開催されることになった東京オリンピックだが、オリンピック開催に当たってスタジアムに日本人観客が殺到することはなく、おうち観戦、リモート観戦している。
もしこれが海外なら『コロナ上等』くらいの勢いで国が幾ら厳しい処罰や法を定めたとしても、関係なく会場に行き堂々と観戦するだろう。
このコロナ渦の不安定で厳しい状況下、オリンピックという祭典を安全、無事に管理し、高い税金を払ってるからとか様々な不満があれど自制心を持って行動し世界の一大祭典を成功に導けるのは、、、日本国民だけしかないのではないだろうか。
我ら日本人が『心優しくおもてなしが大好きな民族』であるということをアピールしていけるチャンスなのだ。
海外の選手でキャンプ村の宿泊 設備に対して『まるで中世の日本』と文句を言ってる人がいるとか朝のニュースで報道していたが、そういう人は結果が出せなかった場合、『部屋に冷蔵庫が無かったからストレスで思うような結果が出せず無念です』とか言うのだろうか。
若い頃は無知過ぎて日本の美点が全く見えてなかった。けれどアメリカ、ブラジルなど大陸に旅行し続けた経験から、日本は本当に素晴らしく美しい精神性を持っている国だ。
年齢を重ねる度にそう感じる。
日本人に生まれて良かったし、また生まれ変わるなら次も日本人に生まれてきたい。

ああ、馬術競技もとても楽しみだ。
乗馬を20年ぶりに再開したばかりでまだ全然さまになっていないが、乗馬は常歩(なみあし)、速歩などリズム感が重要ということがわかってきた。
速さを競う障害馬術も良いが、私が1番好きなのが馬がステップを踏んでまるでダンスを踊るようなピアッフェという演技があるのだが、それを見るのが今回の最大の楽しみだ。

祖父が生きていたら、一緒に馬術競技を見ながら山ほど質問してうんざりされただろうな。笑