讃岐旅行はお遍路旅行ではありません

今回の高松半日滞在は日常から解放され、帰路はパートナーと車で大鳴門橋、淡路島は北淡から神戸を通過していく。
私が占い師ということもあり、
四国→お遍路
と思われがちだが、今の私にはお蔭様でベタな煩悩は言うほど無いと思われるのでお遍路は定年してからでも遅くないだろう。

香川県(讃岐)は 涅槃の道場=煩悩にうち勝つ超越した解脱の地で、第75番札所である善通寺(ぜんつうじ)は
弘法大師生誕の地。復元された弘法大師の声が聞ける御影堂の「お戒壇巡り」もできるようで興味深くはあるが、今の私にはお遍路さんをする時間があったら蠍星の星占い原稿を仕上げて(すいません、8月分も少し遅れます汗)9講座分の組み立てをする時間が欲しい。
若気の至りで開運に効くとされる神社やスピリチュアルスポットに行ったり、まあ一応ひととおりやったが特に何も変わらなかった。何も変わらなかったのは、その神社や場所にご利益が無かったからではなく私自身が精神的に未熟だったからだ。
幾ら煩悩を断ち切る為に仮にお遍路さんをして88箇所巡礼したとしても、現代社会・格差社会で生きている以上どう考えても到底無理な話だ。
情報が流通し過ぎているので、私達人間は常に新しい情報に飛びついてしまいがちである。パートナー曰く「無人島に行って自給自足の生活をしたところで煩悩を断ち切る事は不可能だ。それはいつの世でも同じ事。」と。
インド占星術ではホロスコープを読む際は「過去世からのカルマ(因縁)」を重視するのだが、自分としては現代日本に生まれて自分で職業も居住地も配偶者も生き方も選択できる以上、大半は自らの不徳の致す処であるという解釈である。
日常にきちんと向き合い、自分に与えられた役割を一生懸命やること。
これしか自分を救済する方法は無いと思っている。どんな裏方であったとしても必ず誰かが見ているはずだから。

先々月、元同僚(この人も神職者)と16年振りの再開を果たした時に彼が言っていた言葉で
「これまで一日も欠かさず真面目に経を唱えてきたけれど色々と思う事があってから、自分の先祖を祀って墓を大切に手入れするようになって次々と良い事が起こるようになった」と。

私もその意見にはとても共感できる。
パワースポットや遠くの仏神に頼り過ぎず、身近にあるものや自分の側に居てくれる人に感謝し大切にする事こそが1番の開運法だと思う。
言い換えるなら、当たり前のことを丁寧に大切にする、かな。

PS:淡路島の淡路サンセットロードはオススメです。
夏休みの旅行に是非行って見て下さいね!