レアな医療現場とメディアの相違について

私は現在平日昼間は医療従事者として病院勤務している。
1月初旬から世間ではコロナ感染の猛威が留まることなく、私の担当病棟にもその余波が押し寄せてきたので、中旬以降私自身もなかなか心が休まる事がなかった。

コロナ陽性患者さんはゼロでも、病棟では使い捨て式の防塵マスクをして更にその上にサージカルマスク、トドメにまたその上にアイプロテクト付のマスクをするという徹底した感染対策をして日々稼働している。
マスクを外す時はいつも凄い開放感で、普通に呼吸ができることがどれ位素晴らしいことかと身をもって感じている。

そんな中、本日勤務中に非常に嬉しいニュースが耳に入ってきた。私の病棟では濃厚接触患者さんが徐々に減っており、5日にはおおかた落ち着きそうだという。このまま順調にいけば全病室のドアも今週末には開放されるだろう。

しかし今日自宅に帰ってニュースをつけたら「感染者は過去最高を更新」と嬉しくない内容のものばかり放送されていた。
まあ、統計ではそうかもしれないが感染者が過去最高を更新している事が事実だとしても、やみくもに視聴者の感情を煽るだけなのは如何なものだろうか。
それに対するフォロー(明るい医療に関する最新情報)を報道しないのが残念である。
日々医療は確実に、かつ急速に進歩を遂げ続けている。
今、私達に必要なのは
「コロナ騒動終幕までもうあと少しの辛抱なので、それまでしっかり責任を持って自分の身は自分で守る」
という意識なのではないだろうか。